高橋幸夫理事のご逝去をお悼みいたします

NPO法人愛知カウンセリング協会

理事長  吉野  要

当協会理事として長らくご尽力いただきました高橋幸夫理事が平成30年3月30日ご逝去されました。94歳という長寿を全うされたとはいえ、超高齢化社会ではまだまだご指導をいただきたい方で、その死を惜しむ声が数多く寄せられました。

先生は横浜の出身で、戦後香川県立土庄高校、名古屋市立前津中学校から愛知県立松蔭高校に転勤され、定年まで永く勤められました。長い教員生活の中でカウンセリングに出会われて人生が一変したそうです。

日本カウンセリングセンター理事長友田不二男先生について、同センター常任理事を務める傍ら、当協会の前身である愛知カウンセリング協会の設立者の一人として、後には会長としても長らくご尽力されました。同協会を基にNPOとして新しく編成しなおしたのちも、理事として当協会に協賛いただきました。

先生はロジャースのカウンセリング思想を基に、東洋思想ことに道元や孔子に造詣が深く、独自な人間観を展開されました。その思想は高く評価されるばかりでなく、人間的な尊厳が多くの人を引き付けてきました。

先生は先達者としての想いから後進の育成にも尽力され、先生の薫陶を受けた有能なカウンセラーが、愛知の教育界を始め様々な分野で活躍しております。

思い返せば平成29年8月のワークショップでのご参加が最期となりました。高齢でもあり日常では多少弱られた印象もありながら、ワークショップになるとまるで水を得た魚のように元気になられたお姿が、今もありありと思い起こされます。普段先生は「カウンセリングが自分の活力の元」と語られた言葉を身をもって実践されておられました。

生きた先生から新たなお教えは得られなくなりましたが、今までお受けしたものを自らのうちに新たに呼び起こし、今後一層精進に励みたいと心新たに決意しております。先生のご冥福を心からお祈りいたします。

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